「世界平和について」中学生の頃に書いた作文を読んで…

 昔の持ち物を整理してたら、中学1年時の文集が出てきました。当時書いた作文のタイトルは、「世界平和について」。中学生の分際で、まあ、ガキのくせになんと大それたテーマの作文を書いたことかと呆れながら読んでみたところ、案外と正論を書いていました。以下に本文です。
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「現代は平和である」と言われるが、本当にそうなのだろうか。確かに、1900年前後や昭和初期に比べれば、平和で豊かになっているだろう。しかし、中東では戦争が続いているし、その他いろいろな国で内乱が起こっていることも確かである。また、中国や朝鮮半島の国などは戦争時のことについて、今でも日本に反感を持っている。ソ連とアメリカの間でも冷たい戦争が続いている。

 

 このように例を挙げればきりがないが、つまり現代にも大戦争を引き起こす引き金になることがらはいくつもあるということである。要するに、現代の平和というのは、一部の国、一部の人間にしかないということであり、ニセ物の平和・見せかけの平和でしかないということである。

 

 真の世界平和というのは、地球上から人類の不平等、戦争をなくすということである。しかし人類の不平等をなくすことは難しい。けれど、戦争をなくすことは可能である。それには、まず国内の平和や民族の平和、次に人種の平和、最後に人類の平和というふうに平和の輪を広げていくことが大切だと思う。

 

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 49歳の大人になって、結局のところ、世界平和どころか戦争と自己破壊の危機がさらに差し迫る世の中を作ってしまったな、と反省しています。子供時代に抱いていた平和への純粋な希求の気持ちを忘れてしまっているわけではないのですが、個人のレベルですらエゴを克服できていない。いかんなあ。もっと頑張るようにと、昔の自分から叱咤激励されました。

 

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