ファーム・コミュニティー

 先週の月曜の朝、肉用に飼っていたニワトリ20羽を屠殺精肉しました。今回はお隣のご家族が手伝いに来てくれました。

 このご家族は、昨年、古佐小ファームの東側に隣接する土地(といっても、歩いて7分ほどの距離にあるお隣さんですが…)に子供二人+おばあさんの5人家族で引っ越してこられたご夫婦で、新たにファームを立ち上げました。現在は、もう一組の4人家族が敷地内の別棟を借りてさらに大所帯となり、現在は子供4人、大人5人という賑やかさ。ステイ・ホームでも敷地内に森があるので、子供達は元気良く外で遊び回っていて、その声がここまで聞こえてきます。

 ファームの立ち上げに関して色々とアドバイスをしたり、地元の友人を紹介したご縁で、親しくおつきあいをするようになり、この数日前にも、初めてのニワトリの屠殺・精肉をするとのことだったので、指導とお手伝いに行ってきました。さらに経験を積みたいおいうことで、今回はこちらの作業のお手伝いに子供3名、大人2名の合計5名で来てくれました。

 ティーンの女の子と男の子、それに小学生の男の子にも、屠殺から精肉までの全プロセスを自分でできるように指導しました。さすがに子供は覚えが早く、この2回の経験で、ほぼマスターしたようです。途中、ニワトリが逃げ出すというハプニングもありましたが、こういう時は元気に走れる子供がいると助かります。この歳になると、傾斜地を全速力で走ってニワトリを追いかけるのは、ちとキツい。

 途中、妻のおじいちゃんも様子を見に出てきたり、南側のお隣さんも作業を見学に来たりと、賑やかな朝となりました。

 昔のファームでは、村総出でいろんな作業を一緒にやったそうですが、実際にやってみると、その理由がよくわかります。まず、大勢でやったほうが楽しい。奥様連中は、井戸端会議ならぬ鳥端会議で、ぺちゃくちゃとずーとおしゃべりしながら楽しそうにやってました。それに、人手が多いので作業が楽です。そしてなによりも、この上ない子供の教育になります。このようなコミュニティーでの協働は、何か懐かしい思いを呼び起こさせてくれ、心を温かくしてくれますね。これからもこういうつながりを広げて、街に住むご家族がファーム体験で参加できるような仕組みも作っていきたいと思います。

 同じコミュニティーに暮らす家族同士がそれぞれが助け合いながら、順番に収穫や屠殺、種まきや作付けをらるようにすれば、特殊な道具も1セットあればOKです。これまでちょっと高価で手のでなかった鳥の羽をむしる機械を、お隣さんとの共同出資することでついに買うことができました。そのおかげで、これから鶏肉の生産を拡大できます。今回は自宅での消費のために20羽でしたが、秋以降は販売を視野にまずは60羽、来年は100羽体制へと広げる予定です。

 

 


 

Leave a comment