Motoshi Kosako - Composer, Improvisor, Harpist

古佐小基史(こさこもとし);ハーピスト、作曲家、即興演奏家 

 アメリカを拠点に、コンサート、ワークショップ、講演会、テレビなど映像メディアへの音楽提供など、国際的な活動をしている作曲家、ハープ演奏家。 

 作曲と芸術性の高いオリジナリティーが音楽家に高く評価されており、グラミー賞受賞アーティスト、ポール・マキャンドレス氏(オーボエ、イングリッシュホーン、ソプラノサックス、バスクラリネット)はじめ、フレットレス・ベーシ奏者のマイケル・マンリング(ウインダムヒル・レコード)やウッド・ベース奏者のビル・ダグラス(ECMレコード)などトップ・アーティストを起用し、オリジナル曲と即興演奏を中心としたプロジェクトで、これまでに12枚のアルバムを制作。近年は、ソロ活動に加え、関根彰良(ギター)とデュオ、松島美紀(マリンバ)とのデュオ、マイケル・マンリング(フレットレス・ベース)とクリス・ガルシア(タブラ、パーカッション)を起用した前衛的なトリオ”KoMaga Trio”、弦楽四重奏とのコラボレーションなど幅広い活動を展開中。 

 1971年生まれ。愛媛県松山市出身。3歳からの9年間、クラシックピアノの個人レッスンを受け、9歳から12歳まではブラスバンドでトランペットを演奏。その後ギターに転向し、14歳から18歳まではロックギター、東京大学に進学後はジャズギターを独学し在学中にはプロのジャズバンドでも活動。東京大学医学部保健学科卒業後、1年間同大学医学部付属病院に看護士として勤務し、1997年に渡米する。 

 渡米後、ほとんど独学でハープの演奏技術を習得し、2002年、2003年にはソロハープ・クラッシックアルバム "Celestial Harp"  シリーズを2枚リリース。2006年からストックトンシンフォニー(カリフォルア) 主席ハーピストに就任。2009年にはモーツアルトによるハープとフルートのための協奏曲のソリストを務めるが、2010年にクラシック活動から引退する。 

 2007年からは、即興/オリジナル曲の演奏に活動の重心を移行し、同年、米国ハープメーカー、ライアン&ヒーリー社主催の国際ジャズ、ポップハープコンクールにおいて、ペダルハープ部門で入賞(準優勝)を果たし、アメリカのハープ専門誌“ハープコラム”で「日本出身で二位受賞のKOSAKO MOTOSHIは、ジャズピアニストのキースジャレットを思わせる内省的な即興で特筆に価する」との評価を受ける。2008年に、全曲古佐小自身の作曲によるアルバム “Naked Wonder”をリリースし、日米両国において本格的にジャズハーピストとしての活動を開始。 

 2014年以降、国際的な活動を拡大し、リオ・ハープフェスティバル(リオ・デ・ジャネイロ/ブラジル)、アメリカハープ協会2014年総会(ニューオリンズ/アメリカ合衆国)、世界ハープ会議2014(シドニー/オーストラリア)に出演。その活動が注目され、米国ハープ専門雑誌”Harp Column”で特集記事が組まれ、表紙を飾る。また、現在生活している北カリフォルニアと故郷の愛媛では、地元でのコンサート活動や学校や施設訪問など、地域に密着した活動への積極的な取り組みも評価されており、これまでにBest of Sacramento 賞(2007年)とテレビ愛媛賞(2016年)を受賞。 

 2009年より職域・地域を対象にした予防・健康増進の統合医療的プログラムを研究するトータルヘルス研究会(三重県津市)に参加し、音楽の健康増進への活用とホリスティックなライフスタイルをテーマに実践研究に携わり、公衆衛生専門雑誌「保健の科学(杏林書院)」への論文投稿(2012年)、第27回日本臨床環境医学会学術集会での研究発表(2018年)など、保健分野の研究者としても活動している。 

 カリフォルニアの自宅は、市街地から50キロほど離れたシエラ・ネバダ山脈の山麓のファームで、家屋の建増しや改装、自動車修理、農場設備の設置など、ファームでの生活に必要な作業を自ら手掛け、ヤギや豚、鶏など家畜の飼育と有機野菜の栽培にも取り組みながら、音楽家としての充実した社会活動と自然の中での持続可能で自給自足性の高いライフスタイルの融合を試みている。 

 趣味は、料理、柔道(二段)、読書、論文を書くこと。

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